『性善説に基づく夫婦カウンセリングの効果』福岡夫婦カウンセリング ワイズフェアリー
福岡夫婦問題相談室 ワイズフェアリー 夫婦問題カウンセラー 玉井洋子です。
ここ数年激増している「夫婦カウンセリング」
私が行っている「夫婦カウンセリング」は、
・口を開けば喧嘩になる
・お互いコミュニケーションが取れない
・パートナーの不倫など、いわゆる「事件」が起き、その後修復できない
・会話がほぼなく、家庭内別居状態である
・セックスレス
・パートナーのモラハラ(加害側の自覚あり)
等々、さまざまな問題に対応していますが、
・修復したいという気持ちがお互い残っている
・離婚はできることなら避けたい
・以前のような関係性へ戻りたい、再構築したい
とお二人がその度合いは異なっていたとしても少なからずこう思っている方へのカウンセリングです。
このことは、ホームページでも以前からお伝えしています。
最近は、夫婦カウンセリングが増加してきたことにより、この内容を逸脱した方が来られるケースが出てきました。
例えば、お二人それぞれのカウンセリングを行ってみたら、一方のパートナーは、
「私はどんなことがあっても離婚したいんです」
とか
「私は修復する気なんて全くないんです」
と話され修復の気持ちがゼロのケース。
二人で話しても平行線だから、カウンセラーから説得してもらいたい。
或いは、パートナーの考え方は間違っているから正してほしい。
こう思って来られる方が散見されるようになりました。
当然のことながら、それではカウンセリングは機能しません。
誠心誠意アドバイスは行っていますが、カウンセリング以前の問題なのです。
私が行っている「夫婦カウンセリング」は、カウンセラーとクライアントさんとの信頼関係の下に成り立っています。
ですので、信頼関係が構築できない(一方が真逆の想いで来室)場合は修復はできないです。
性善説に基づくカウンセリングです。
先日、約半年ぶりに2回目の夫婦カウンセリングに来られたご夫婦がおられました。
一度のカウンセリングで関係改善される方もいれば、問題の内容によっては、時間がかかるケースがある方もおられます。
お二人は後者。問題が深くて修復には時間がかかる案件。
そんな中、半年間の状況を話され、前向きに修復しようとしていたのですが、二人の修復のペースが合わず、二人の距離がまた開いてしまいそうな局面でした。
前回は、夫婦別々でのカウンセリング+同時カウンセリングの「夫婦個別カウンセリング」。
今回は、もうお互いの主張はわかっているので、最初から「夫婦同時カウンセリング」をお二人の合意の下行いました。
どこが歩み寄れないところなのか。。。
お二人の半年間をお聴きしながら、私も半年前のことを思い出していました。
2時間以上に渡るカウンセリング。
お互いが折り合える点を模索していましたが、お二人の主張がお互いパートナーを気遣いながらもなかなか折り合えない。
困難な問題ながらもお二人の修復に対する想いを何とかまとめたい。
そんな気持ちでカウンセリングを行い、最後の20分程だったでしょうか。私が伝えた言葉をこのように解釈されたんです。
「修復ってこれまで作ってきたもののデザインを変えるイメージだったのですが、先生が言われた「リノベ―ション」という言葉、それ、すごく響きました。作った形にこだわりすぎて、お互い納得できない部分がありましたが、これからお互いリノベーションしていくイメージだと取り組みやすい気がします。」
こう言われて、お二人が腑に落ち折り合える着地点が見つかりました。
(詳細は書けませんので、このブログを読まれている方にはピンとこないかもしれませんが…)
「お互いの未来を考えたら、最近では離婚も視野に入れた方がいいのかなと思いつつ、心の中では修復したいという気持ちも捨てきれないので、再度先生のアドバイスをと思い二人でカウンセリングに行こうとなりました。」
信頼して下さるクライアントさんだったからこその今回のカウンセリングの着地点でした。
夫婦カウンセリングは修復を行っていくためにいろいろなことを整理し、お互いが同じ方向を向いて努力していく入口で行うものです。
帰り際、玄関口でお二人が
「やっぱり来てよかったです」
と言って下さり笑顔で帰られたことが何より嬉しい。
お二人の笑顔が続くことを願っています。