『モラハラの代償は大きかったけれど、人生はやり直せる 』モラハラは治らない!? ⑧最終回
福岡夫婦問題相談室ワイズフェアリー 夫婦問題カウンセラー玉井洋子 です。
モラハラシリーズ「モラハラは治らない!?」⑦の続き最終回。
Kさんが奥さんの申出を受けると決めたので、最後は何も揉めることなくあっという間に離婚成立。
協議離婚でしたが、Kさんは奥さんの希望を全て受け入れました。
あれだけ離婚に執着していたKさんの姿はどこにもありませんでした。
一番気にされていたお嬢さんとの面会については、奥さんが約束してくれたので、
Kさんは奥さんに感謝していました。
ここまで短期間で変わられた方、思い返してみてもカウンセリング人生で記憶にありませんでした。
最後に
「私はKさんの努力を見てきましたので、今回のことが離婚という結論に至ったとしてもKさんにはまだまだ幸せな人生があります。困難を乗り越えた先の幸せを描いて、現実と向き合って行って下さいね。ずっと応援しています。」
そうお伝えして、私とKさんのカウンセリングは終了しました。
Kさんから
「本当にお世話になりました。先生に指摘してもらわなかったら、ずっと気付くことができませんでした。
相手があることなので難しいですね。妻に「モラハラは完璧には治らないから」と言われたときは、やはりショックでした。「このあとどうしていきたいの?」とも聞かれたのですが、私には答える権利がないと思い何も言えませんでした」
本当に有難うございました。今は何も考えられませんが、娘のことを考えると申し訳なさしかありませんし、妻の辛さに気付けなかったことに対しては、今でも辛さがこみ上げてきます。自分が情けなくて。。。
それから、私のことは、どなたに話して頂いても構いません。同じようなことで苦しんでいる方のために私の事例が役立つことがあれば。」
このように言って頂きましたので、今回シリーズで書かせて頂きました。
離婚から1年後。。。
Kさんに連絡を取る機会がありました。
同じようにモラハラで苦しんでいた方のカウンセリングの際、Kさんがお世話になったドクターのことを教えてほしいという要望があったため、もうカウンセリングは終了していましたが、連絡させて頂いたのです。
カウンセリング期間中、LINEでのカウンセリングも行っていたことから、LINEで連絡。
もう返信は頂けないかもしれないと思いながら…。
送信した2時間後、丁寧なお返事を頂くことができました。
「当時は本当に有難うございました。結果離婚しましたが、関係は良好で、子どもの写真を交換したり、
先週は父親参観に参加したりと、子どものために2人でやれることはやろうね。ということになりました!
子どもとも隔週で週末必ず会っていて、元妻の家に迎えに行って、習い事に連れて行ったりと、
ある程度の生活ルーティンも出来てきました。
娘も私と会うことを楽しみにしていてくれて、泊りで遊びにきてくれるときなどは、
幼稚園の先生に言いまわっていると先生から言われました(笑)
(中略)
いろんな方のお陰で今の自分があると思います。
元妻も変わったらこそここまで連絡を取ってくれ子どもの親として頑張ろうと言ってくれていると思います。
実は今、別のパートナーに支えてもらっています。昔の自分を打ち明けて、受け入れてもらっています。
一緒には住んでいませんが、お互いの心の支えになれるようにと考えています。
私の方が支えられているので、だいぶ落ち着くことができました。
『人に優しく』
これを毎日考えながら、頑張っています。全く完璧ではないですが。
子どもにとっても元妻が取った行動は有難かったと今は思っています。
だからこそきっかけをもらえて、娘との時間がしっかりあると。
玉井先生含め気付かせて頂き、言ってくれる方がいたことに本当に感謝しています!」
この後、何度かやり取りをして、KさんとのLINEは終了。
最後の言葉が印象的でした。
「一人で独りよがりでは生きていけないですね。」
「今までの自分が本当に信じられないなと思います。
もうやってしまったことは変えられないので、これから子どものためにできることを全力で頑張りたいと思います!」
独りよがりー自分ひとりだけで良いと思って、他人の意見を顧みないこと。
モラハラの代償は大きかったですが、モラハラは治る!、人生はやり直せる!ことを確信しました。
そのためには 「気付く」 ことが必須。
ネットで検索しても「モラハラは治らない」と書いてあるものが大半。
私は、真のモラハラは少ないと思っていて、育った環境が大きく影響しているのではないかと考えています。
8回に渡って書いてきました。
ポツリポツリ書いてきましたので、次回は8回分のリンクを1記事にまとめます。
勇気を出して、相談室を訪れてくれる
全てのクライアントさんにしあわせになって欲しい。
それが私の揺らがない願いです。