結婚後の性格の不一致、価値観の相違 ≪夫婦問題≫
夫婦問題相談室WiseFairy
夫婦問題カウンセラー 玉井洋子です。
「一緒にいて楽しいし、この人とだったら価値観も合う!」
そう思って結婚を決めた方も多いのではないでしょうか。
性格も価値観も合っていたはずなのに、結婚した途端喧嘩が多くなったというご夫婦。
結婚5年未満のご夫婦に特に多いご相談だと感じます。
結婚前、同棲していたカップルとそうでないカップルでは傾向が異なるケースもありますが、
結婚を機に同居開始した場合、お互いの生活面での『一般常識』がぶつかり合うことが多くあります。
お付き合いをしている頃は、細かなところまでは見えておらず(見ないようにしていて)気にもならなかったことが、同居開始した途端、目につき気になり始めるケース。
ちょっとした注意のつもりが、お互い譲らず喧嘩へと発展してしまう。
その喧嘩が日々繰り返されるようになると、
『性格が合わない』『価値観が違っていた』
となるようです。
何故喧嘩になるのか・・・。
『自分の考えが一般常識として正しい』
と思っているからです。
自分の考えが正しいと思う背景にあるのは、
『自分の経験値』
育った家庭での生活習慣や両親の関係性、独身時代の生活スタイル等々、
自分の中ではごく当たり前だと思っていることがパートナーには通じないし理解してもらえない。
結果、自分の考えをパートナーに押し付けてしまうことになっているのです。
結婚した二人の置かれている環境が、
・共働き世帯なのか専業主婦世帯なのか
・生活時間が似ているのか違うのか、休日が合うのか合わないのか
などによっても生活スタイルは変わってくると思うのですが、
二人の間で、しっかりコミュニケーションを取りながら話し合いをしておくことが大事です。
・どのような家事があるのか(役割分担)
・どのような暮らし方をしたいのか(二人の時間の過ごし方、それぞれの時間の過ごし方)
・家族として大事にしていきたいものは何だろうか
・共有しておきたい考え方はどのようなことだろうか
結婚したら、自分の思うような結婚生活が始まると思っているとうまくいきません。
まずは、パートナーの考えと思いを確認してほしいのです。
夫婦カウンセリングをしていると、それぞれの考えと思いを聴くことができます。
「あ~、なるほど」
と思うことが多々あります。
どちらが正しいということではないのです。
「あなたはそう思うのね。私はこう思うのよ」
常にこのような会話で穏やかに話せると喧嘩は起きませんし、「性格が合わない」とか「価値観が違う」ということにはなりません。
自分とは異なるパートナーを『認める』ことができるからです。
他人と暮らす。
簡単なことではないのです。
結婚にあぐらをかかずに思いやりの心をもって、丁寧にコミュニケーションしてみてほしいと思います。