夫の不倫相手の妊娠——私が出した “たった一つの条件” と離婚までの道のり その①

こんにちは。
ワイズフェアリーの谷崎真由美です。
今回、夫婦問題カウンセリングを担当するにあたり、少しだけ私自身のことをお話ししたいと思います。
昭和40年、仲の良い両親のもとに生まれ、愛情いっぱいに育ちました。21歳で結婚し、22歳で長女、26歳で長男を出産。最初の数年は穏やかで幸せな結婚生活でした。
しかし、長男を出産して2年ほど経った頃から、夫の帰宅が遅くなり、帰らない日も増えていきました。育児に追われていた私は「仕事だから仕方ない」と、見て見ぬふりをしていました。
今思えば、この頃から夫婦のすれ違いが始まっていたのかもしれません。
そして結婚8年目——
私の人生を大きく変える“青天の霹靂”の出来事が起こります。
ある夜、家族で夕食を終えてテレビを見ていた時のこと。マンションのオートロックが鳴り、私が対応すると一人の若い女性が立っていました。オートロックのカメラで見ても普通の方だったので玄関を開けました。
玄関の前には、福岡の有名菓子店の手土産を持ったお腹の大きな女性。
「ご主人はいらっしゃいますか?」
「はい、いますよ」
そう言って夫を呼ぶと、夫はその女性の手を掴み、そのまま勢いよく外へ出ていきました。
一瞬、何が起きたのかわからず立ち尽くした私。ただ、状況からすぐに気づきました。
——もしかして、あのお腹の子は夫の子?
その夜、夫は帰らず、電話だけがありました。
「明日、きちんと話す」
小学2年だった長女にもすべて見られていて、「ママ、あの人赤ちゃんいたね」と言われ、とっさに「パパのお友達の奥さんよ」と嘘をついたことを、今でも鮮明に覚えています。
ただ、意外にも、私は冷静でした。
この先どう向き合い、どう生きていくかを考えるスイッチが入ったような気がします。
次回は、その後の話し合いで私がどんな思いを抱えていたのか、そして夫に出した“たった一つの条件”について書いていきますね。
