モラハラは治らない!?⑤『モラハラ夫からの相談⑶』福岡夫婦カウンセリング ワイズフェアリー
夫婦問題相談室WiseFairy 代表 夫婦問題カウンセラー 玉井洋子です。
『モラルハラスメントは治らない!?』シリーズ モラハラ夫からの相談⑵の続き。
Kさんが相談室に入って来られ、私の斜め前に座られた際、
私はあることに気付きました。
Kさんの表情が以前とは違って見えたのです。
以前は険しい表情だったKさんの表情が柔らかくなっていて、
まるで憑き物が落ちたような、そんな印象でした。
私「Kさん、久しぶりにお会いしたら、なんだか表情が穏やかになってますよね」
Kさん「えっ、そうですか。実は…」
といって鞄からノートを出されたのです。
そこには、これまで受診した病院で先生から言われたことなどがしっかりメモされていました。
Kさん「実は、昨日主治医の先生からも同じことを言われたんです」
そういってノートを見せてくれました。
主治医の先生からの言葉
「表情が穏やかになっていい感じですね」
と書かれていたんです。
驚きました。
前回の来所から今回までどんなことがあったかを尋ねたら・・・
主治医の先生のカウンセリングにより、幼少期に遡って両親との関わりなどを
話しながら認知の歪みに気付けたとのことでした。
その後、奥さんに対しての態度や言動、職場での部下に対しての態度や言動が
酷かったことを後悔し始めていた矢先、職場で別のチームの上司が部下に
厳しく叱責しているのをみて、自分と重ねてしまい、とんでもないことをしていたと
「鬱状態」になるほど落ち込み入院もしたということでした。
Kさんは、「モラルハラスメント」「自己愛性人格障害」
それらに関する本を多く読んでいました。
辛いと言いながらもちゃんと向き合っているんだなぁ。。。
私も話を聴きながら胸が詰まる思いでした。
人間、誰でも間違うことはある。気付けたところからやり直せばいい。
以前とは全く別人のようなKさんをみて、そう思っていました。
この間、別居した奥さんとは一度も会うことはありませんでしたが、
2歳の娘さんとは会うことができていました。
奥さんの両親が交替で孫を連れて面会させてくれていたのです。
娘さんは、パパが大好き。
帰り際「帰りたくないの」と言って泣くことも多くなりました。
泣いて帰ろうとしない娘を見て、Kさんは改めて自分の行いを後悔する日々でした。
~つづく~