モラハラは治らない!?④『モラハラ夫からの相談⑵』福岡夫婦カウンセリング ワイズフェアリー
夫婦問題相談室WiseFairy 代表 夫婦問題カウンセラー 玉井洋子です。
『モラルハラスメントは治らない!?』シリーズ モラハラ夫からの相談⑴の続き。
クライアントKさんの妻Sさんの手紙を読んで愕然とした私は、Kさんに尋ねました。
私「Kさん、奥さんからのこの手紙は事実なの?」
しばらく黙っていたKさん。
「ほぼ事実です…」
これまでもモラルハラスメントの案件はありましたが、ここまでのものは多くはありません。
私「モラハラって知ってますか?」
Kさん「ネットで少し調べたので何となくわかります」
泣いているKさんですが、表情は硬く冷たい印象を受けました。
私「大切なはずの奥さんをこんなに言葉で傷付け、苦しめてきたこと、ご自分では気づかなかったの?
Kさんが奥さんへしてきたこと、言ってきたことは、完全なるモラルハラスメントですよ」
Kさんは無言でうつむいたまま。。。
私「好きで結婚して、お子さんも授かり、一所懸命妻として母として頑張っていた奥さんにどうなってほしかったの?
自己中心的な考えで支配して、自分の思い通りにしたかったの?
家に帰って、笑顔で迎えてくれる奥さんとお子さんがいて、それ以上に何が必要でしたか?」
Kさんは、更に泣きながらうなだれるばかり。。。
それから、Kさんの生い立ちから今までの生き方をお聴きしました。
モラルハラスメントの加害者には、「育った環境が影響している」ことが多くあります。
Kさんは、高学歴で優秀なエンジニアでしたが、幼い頃から厳格な父親に感情のままに怒られることが多かったそう。
母親は父親に何も言えず、「お父さんを怒らせないで」というスタンスだったそうです。
私「私もいろいろなケースの夫婦問題に携わってきたけれど、貴方の場合は、私のカウンセリングで効果があるレベルなのか
私は医師ではないので判断がつきません。奥さんへは、まず心からの謝罪をすべきだと思いますが、同時に病院での心理検査を
受けてみてはどうでしょう。ご自身が変わりたいと思うのであれば、まずはそこからなのかもしれませんよ。」
と伝えました。
Kさんは、奥さんがお子さんを連れて出て行って、初めて失ったものの大きさ、自分の愚かさに気付いたのです。
Kさんは、素直に私のアドバイスを受け入れました。
そして、心理検査ができるクリニックや臨床心理士のカウンセリングが出来る場所、3箇所を探して受診したのです。
1か所は、思うような検査が出来ないと言われたので、実質2箇所。
2箇所では、全く別の検査を行ったようなので、双方に検査を受けていることを伝えていました。
検査の間に奥さんに謝罪の手紙を書いたKさんでしたが、奥さんからの返信はありませんでした。
私「病院の検査次第では、そちらで治療などが必要かもしれないので、もうこちらのカウンセリングは受けなくていいですよ」
と伝えていたのですが、数週間経った頃、またKさんからの予約が入りました。
~つづく~